御影の地には、いくつもの素敵な美術館やホールやサロンがあり、地域の人々や旅行者たちの憩いの場となってきました。
その一つである世良美術館が2025年3月末に閉館することを館長からお聞きし、大変残念に思い、何かやれることはないかと考えてきました。
世良美術館は、ピアノ指導者であった、世良臣絵さんがこの地に移り住み、小磯良平画伯の指導のもとに画家としても活動を開始、1992年に開館された個人美術館です。
大理石の床の響きのよい造りを生かして、2001年にホール用のスタインウェイグランドピアノ(B-211ハンブルク)を購入して、サロンコンサートを開き始めました。地下はギャラリースペースとして利用されています。瀬戸本淳氏設計のこの館は、神戸市建築文化賞はじめ、多数の賞を受賞しています。
この素敵な館を残して、皆様に引き続き利用していただけるよう、「みかげ芸術堂」として新たに運営を始めることにいたしました。
1階部分は音楽家や音楽愛好家の方々の練習スタジオとして、また、サロンコンサート会場として利用していただき、地下部分はギャラリーとして利用していただけるよう企画いたします。
たくさんの方々に来ていただき、癒される時間、瞳かがやく時間を楽しんでいただけると嬉しいです。
みかげ芸術堂館長 谷 恵美子